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ケアプラン第1表の書き方と記載例

第1表は、そのケアプラン全体の方向を示す表です。意向欄と総合的な援助の方針をどう書くかで、プラン全体の説得力が変わります。

最終更新:2026-08-03

第1表に何を書くか

第1表(居宅サービス計画書(1))は、利用者の基本情報に加えて、次の4つの欄で構成されています。

書く内容
利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果本人・家族がどう暮らしたいかと、アセスメントで見えた課題
介護認定審査会の意見及びサービスの種類の指定被保険者証に記載があれば転記。なければ「なし」
総合的な援助の方針支援チーム全体として、何を大事に支援していくか
生活援助中心型の算定理由訪問介護の生活援助中心型を算定する場合のみ記載

利用者及び家族の意向の書き方

ここは支援者の要約ではなく、本人・家族が語った内容に近い形で書きます。本人と家族の意向は分けて書き、食い違いがあればそれも隠さず書きます。

書き方の例

本人:「足が弱ってきたが、この家で最期まで暮らしたい。トイレだけは自分で行きたい」
長女:「一人にしておくのが心配。できれば施設も考えたいが、本人の気持ちを優先したい」
課題分析の結果:下肢筋力の低下により、夜間のトイレ移動で転倒のリスクが高い。本人の在宅継続の意思は強く、家族も本人の意向を尊重する姿勢である。

本人と長女で希望が違うことを書いておくと、後から「なぜこのプランになったのか」を説明できます。意向がそろっているように書き換えてしまうと、状況が変わったときに経緯が追えなくなります。

避けたい書き方

総合的な援助の方針の書き方

この欄は支援チーム全員が読む「共通の目線」です。個々のサービス内容ではなく、チームとして何を目指すのかを書きます。

盛り込むとよい要素

  1. 目指す生活像 — 本人が望む暮らしを、支援者の言葉で一文に
  2. チームで共有したい視点 — 何を優先し、何に気をつけるか
  3. 役割分担の方向 — 医療・介護・家族がそれぞれどう関わるか
  4. 緊急時の対応方針 — 急変時に誰に連絡し、どう動くか

書き方の例

住み慣れた自宅で、できる限りご自身の力でトイレに行ける生活を続けられるよう支援します。転倒の予防を最優先とし、下肢筋力の維持と住環境の整備を並行して進めます。ご本人の「できることは自分で」という思いを尊重し、過剰な介助は行わず、見守りを基本とします。持病の高血圧について、体調の変化があった際は速やかに主治医とご長女へ連絡し、チームで情報を共有します。

緊急時の連絡先や対応方針をこの欄に書いておくと、休日や夜間にサービス事業所が判断に迷ったとき、第1表を見れば動けます。実際に読まれる欄なので、抽象的な決意表明ではなく具体的に書く価値があります。

生活援助中心型の算定理由

訪問介護の生活援助中心型を位置づける場合に記載します。単身世帯である、家族等が障害や疾病を抱えている、といった理由を選択・記載します。

「家族が仕事で日中不在」という理由だけでは足りないケースがあり、保険者によって取扱いが異なります。判断に迷う場合は事前に保険者へ確認してください。

制度改正についての注意:介護保険制度は概ね3年ごとの報酬改定に加えて期中の改正もあり、様式・加算の要件・単位数は変更されることがあります。実際の運用にあたっては、必ず厚生労働省の最新の告示・通知と、保険者(市区町村)の定める様式・取扱いをご確認ください。

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