CHERRY BLOSSOM CHERRY BLOSSOMケアマネ業務支援

エコマップの書き方と記号・線の意味

エコマップは、利用者と周囲の人・機関とのつながりを一枚の図にしたものです。線の引き分けで「関係の質」まで表せるのが特徴です。描き方と読み取り方を整理します。

最終更新:2026-08-03

エコマップとは

エコマップ(社会関係図・エコロジカルマップ)は、利用者や世帯を中心に置き、その人を取り巻く人・機関とのつながりを線で結んだ図です。ソーシャルワークの領域で使われてきたもので、介護分野でもアセスメントの整理に使われます。

ジェノグラムが「誰が家族にいるか」を描くのに対して、エコマップは「どこから支援が入っていて、どこが手薄か」を描きます。支援の空白が目で見えるのがいちばんの価値です。

中心に置くもの・周りに置くもの

図の中心には本人(または世帯)を置きます。周囲には、その人の生活に関わっている人・機関を配置します。

介護保険サービスだけを並べると、どの利用者も同じような図になります。近所づきあいや友人、趣味の集まりといったインフォーマルな資源を書き込むと、その人らしさと、支えの厚みが見えてきます。

線で関係の質を表す

エコマップの特徴は、つながりの「有無」だけでなく「質」まで線で表せる点にあります。使い分けはおおむね次のとおりです。

線の種類表すもの書き方の例
太い線・二重線強い関係。頼りにしている、関わりが密週3回通っているデイサービス、毎日訪ねてくる次女
普通の線一般的な関わり月1回受診しているかかりつけ医
点線・細い線希薄な関係。つながりはあるが弱い年に数回しか連絡がない長男
波線・ギザギザの線葛藤・ストレスのある関係介護方針で対立している親族、折り合いの悪い隣人
矢印(一方向)支援が片方向にしか流れていない本人が一方的に世話をしている家族
矢印(双方向)お互いに支え合っている助け合っている近所づきあい
線の表記は文献や事業所によって少しずつ違います。事業所内で凡例を決め、図の隅に凡例を書き添えておくと、読む人が迷いません。

描く手順

  1. 中心に本人(世帯)を置く — 世帯単位で描くときは、同居家族を囲んで1つのまとまりにする
  2. 関わっている人・機関を周りに並べる — フォーマルな資源とインフォーマルな資源を、左右や上下で分けて置くと見やすい
  3. 線でつなぐ — つながりの強さ・質に応じて線種を変える
  4. 頻度や内容を書き添える — 「週2回」「送迎あり」など、短い言葉で補う
  5. 空いている方向を確認する — 線が引かれていない領域が、これから手を入れる余地

描いた図から何を読むか

エコマップは描いて終わりではなく、そこから支援方針を立てるための道具です。次のような見方をします。

ジェノグラムとの併用

ジェノグラムとエコマップは、セットで作ると効果が上がります。ジェノグラムで「頼れる家族がいるのか」を確認し、エコマップで「家族以外に誰が支えているのか」を確認する、という読み方です。

両方を見て支えが薄いとわかれば、それがそのままケアプランの第1表の総合的な援助の方針や、第2表の課題設定の根拠になります。

エコマップにも本人以外の第三者の情報が含まれます。支援に必要な範囲にとどめ、取り扱いには十分ご注意ください。

作図ツールで描く

エコマップは線の種類で意味を表すため、手書きだと線種の描き分けが崩れやすく、資源が増えるほど線が交差して読めなくなります。

作図ツールの画面。左のパレットに社会資源のアイコンが並び、キャンバス上で本人から病院・デイサービスへ太い線が引かれている
本ツールの作図画面。左のパレットに病院・デイ・行政・近所・職場・友人などの社会資源が並んでいます。ジェノグラムと同じキャンバス上に配置できるので、家族関係と社会資源を1枚にまとめることもできます。

ジェノグラムを、ブラウザで描く

CHERRY BLOSSOM なら、人物記号と関係線を選んで置くだけでジェノグラムとエコマップを作図でき、画像保存・印刷ができます。要介護認定申請書などの書類作成も同じツールで完結。インストール不要・月額550円(税込)、はじめの14日間は無料です。

14日間無料ではじめる