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エコマップの書き方の例|ケース別の記載例と読み取り方

エコマップは描いて終わりではなく、そこから支援の方針を立てるための道具です。よくある2つのケースを図にして、何が読み取れるのかを見ていきます。

最終更新:2026-09-24

例1:独居で、支えが薄い

介護保険サービスは入っているものの、家族やインフォーマルな支えが乏しいケースです。もっとも多く、もっとも見落とされやすいパターンでもあります。

デイ 週3 かかりつけ医 長女(他県) 近所 本人 78・独居 太線=強い関係/細線=普通/点線=希薄
本人を中心に置き、関わりの強さで線を描き分ける。デイサービスへは太線(強い関係)、かかりつけ医へは細線(普通の関係)、他県の長女と近所づきあいは点線(希薄)。

この図から読めること

支援方針への落とし方

サービスを足すよりも、点線を実線に変えられないかを考えます。長女との連絡頻度を上げる、民生委員や近隣の見守りにつなぐ、通いの場に参加してもらう。エコマップは「何を増やすか」ではなく「どこが空いているか」を示す図です。

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例2:介護負担が特定の人に偏っている

同居家族がいても、実際に担っているのが一人だけというケースです。その人が倒れると在宅生活が一気に崩れます。

本人が世話 嫁(毎日) 長男(不在) 親族と対立 本人 86 矢印=一方向の関わり/桃色の点線=葛藤・ストレス
嫁へは太線(強い関係)。長男は同居しているが関わりが薄いため点線。本人が世話をしている相手へは矢印(一方向の関わり)。折り合いの悪い親族へは桃色の点線(葛藤・ストレス)。

この図から読めること

支援方針への落とし方

レスパイト(ショートステイ、通所の回数増)の検討が第一です。同時に、長男の関わりを増やせないかを担当者会議で扱います。「家族がいるから大丈夫」と書かれたケアプランほど危ういことが、この図だと一目でわかります。

描くときのコツ

第三者の情報や、家族間の対立といった機微な内容を含みます。支援に必要な範囲にとどめ、本人・家族に見せる図と事業所内で共有する図では記載の粒度を分けて考えてください。

よくある質問

本人から出ていく線も描きますか?

描きます。本人が誰かを世話している関係は、見落とされやすい負担です。支えられるだけでなく、支えている関係もその人の生活の一部です。矢印で一方向の関わりとして示します。

介護の負担が一人に偏っているかは、図から分かりますか?

分かります。太い線が一人に集中していれば、その人が倒れると支えが消えます。同居していても関わりが薄ければ点線になるので、「家族がいるから大丈夫」と書かれたケアプランの危うさが一目で見えます。

線の意味は誰が見ても同じですか?

違います。線の表記は文献や事業所によって差があります。事業所内で凡例を決めて、図の隅に書き添えておきます。「週3回」のように頻度を線に添えると、さらに具体的になります。

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